コスト最適化・価格交渉
値切るだけの交渉はしません。見積りの内訳を開いて、材料・仕様・作り方・数量のどこにコストが乗っているのかを先に確かめます。そのうえで、品質を落とさずに下げられる余地を探します。
「今の仕入れ値が妥当なのか分からない」という段階からご相談いただけます。
まず、どこにいくら乗っているかを開きます
総額だけを見て「高い」と言っても交渉になりません。内訳が見えて初めて、動かせる部分が分かります。
材料費
材質、板厚、グレード、色。同等の性能で価格の違う材料に置き換えられないかを見ます。
加工費
工程の数、必要な設備、手作業の量。工程をひとつ減らせるだけで変わることがあります。
型費・初期費用
金型、治具、版。1個あたりに按分されるので、数量が変わると単価が大きく動きます。
梱包・付属品
外装、緩衝材、説明書、化粧箱。輸送に耐える範囲で見直せることがあります。
輸送費
海上か航空か、混載か。納期を少し動かせるだけで下がることがあります。
数量と時期
まとめる、繁忙期を外す、継続の見込みを示す。工場側の受け方が変わります。
下げる順番
いきなり工場に値下げを求めても、品質を落とすか、断られるかのどちらかになります。当社は次の順で見ます。
内訳を出させる
まず工場に内訳を出させます。出せない工場は、そもそも自社のコストを把握していません。その時点で情報が得られます。
仕様を見直す
過剰な仕様が入っていないかを確認します。使われ方に対して強すぎる材料、必要のない表面処理、実用上わからない公差。ここが最も効きます。
作り方を変える
同じ形でも、加工方法を変えれば工程が減ることがあります。工場の得意な作り方に寄せると、無理が無くなり不良も減ります。
数量と時期を調整する
まとめられるか、時期をずらせるか、継続の見込みを示せるか。ここは御社側の条件なので、動かせる範囲を一緒に確認します。
価格を交渉する
以上を踏まえたうえで工場と直接交渉します。根拠のある話にできているので、無理な値下げにはなりません。
他工場と比べる
それでも折り合わない場合は、他の工場や他の国での見積りを取って比較します。詳しくは海外工場・サプライヤー選定へ。
やらない下げ方
コストは下げられても、あとで不良や返品で失うほうが大きくなることがあります。次の下げ方はご提案しません。
- 工場に無理な価格を飲ませて、材料をこっそり落とされる
- 検査の工程を削って、単価だけ下げる
- 梱包を弱くして、輸送中の破損が増える
- 表示や試験など、日本側で必要な項目を省く
- 採算の合わない工場に発注して、途中で生産が止まる
下げた結果として何が起きうるかは、必ずセットでお伝えします。そのうえで御社に判断していただきます。